ラベンダーよりリラックスできるかもしれない香りをご紹介します

ラベンダーよりリラックスできるかもしれない香りをご紹介します

こんにちは。
代表の平田です。

 

リラックスできる香りと言えば「ラベンダー」を思い浮かべる方が多いと思います。

 

実際ラベンダーはアロマセラピーの代表格で、性質的にもエッセンシャルオイルの中でとても使いやすく安全で、「困ったときのラベンダー」ともいわれるんだそうです。

 

そんなラベンダーの2倍以上(理論上)、リラックス効果を期待できる、というか私が実感したエッセンシャルオイルをご紹介します。

 

その種類はホーリーフ。

 

ホーリーフとは芳樟(ほうしょう)という木の葉と小枝から採れる精油です。

 

芳樟という言葉は、エッセンシャルオイルについて勉強したり調べたことがある人なら一度は聞いたことがあるかもしれませんね。

 

先日、鹿児島県の開聞山麓香料園で芳樟のエッセンシャルオイル蒸留体験に参加し、100%天然に間違いのない出来立てのエッセンシャルオイルの香りも楽しんできました。

 

蒸留体験の詳細はこちら

 

当店ではまだ芳樟の取り扱いがありませんが、その香りと効果を知り、多くの方にその香りと効果を楽しんでいただきたいと改めて思いました。

 

芳樟(ほうしょう)とは?

これが芳樟の木です。

芳樟の木

 

ちなみに、こちらは芳樟(左)とティーツリー(右)

芳樟とティーツリー


台湾原産のクスノキ科の植物で、ラベンダーの倍以上にl-リナロール(鎮静・リラックス効果)の含有量が多いのが特徴です。

 

成長が早く、枝と葉を切り取っても2年ほどで再度エッセンシャルオイルを抽出できる状態になるそうです。

 

アロマセラピーの本場ヨーロッパには芳樟はなく、アジアの一部にしか生息していません。

 

つまり例えば産地がフランスのホーリーフが販売されていたら、それは本当はエッセンシャルオイルではない可能性が高い、ということになりますね。

※だからエッセンシャルオイルの原料となる植物の産地情報は重要なのです。


芳樟の香りの特徴

頂いてきたフローラルウォーターはミカンのような香りが強い気がします。

 

正直に言うと、個人的にはビミョーな香りです😅

 

エッセンシャルオイルの方は、甘いミカンのような、ハーブのような、森のような、今までかいだことのない不思議な香りがします。

 

面白いのは、抽出後の芳樟からとーーーっても甘い香りがしたことです🥰

あの香りは、ぜひ皆さんにも体験してもらいたいな。

蒸留し終えた芳樟

 

芳樟の成分と効果

鎮静・リラックス作用があるとされる「l-リナロール」が主成分です。


l-リナロールはラベンダー精油にも含まれていますが、芳樟の含有率はラベンダー精油の倍以上なんです。


【l-リナロールの含有率比較】
ラベンダー:26~49%
芳樟(ホーリーフ):66.7~90.6%(’開聞山麓香料園さんの場合)

 

香料園さんの芳樟を使用した研究で、香りをかいだ数分後には副交感神経が優位になった、という論文も発表されています。

 

副園長さんのお話によると、実際に、芳樟の香りで「睡眠導入剤が要らなくなった」とか「深夜徘徊をされていた認知症の患者さんが夜眠るようになり徘徊がなくなった」という報告もあるそうです。

 

逆に車の運転前には芳樟の香りをかぐことは控えましょう。

 

芳樟のエッセンシャルオイルを使ってみた

香料園さんで購入した芳樟のエッセンシャルオイルをリュクスで使用してみました。

 

実は、私はYoutubeを見ながら寝落ちする、というのが習慣になっているんですが(いけませんね💦)、眠くなるまでに1時間以上かかることもザラなんです。

 

ところが、その日の夜はいつもと違う眠気を感じ、実際にYoutubeを見るのがしんどいと思い、早々とスマホを閉じてしまいました。

 

ただすぐに眠れたかというと、そうでもなく、寝つきはいつも通りでしたね。

 

驚いたのは二日目の夜です。

 

前日以上にスマホを見る気になれなくて、ベッドに入った後はあっという間に寝てしまってました😴

 

実はその日も、声や話し方がお気に入りのユーチューバーさんの動画を流してはいましたが、スマホを伏せ、音声のみを聞く状態。

 

動画の数分以降のお話の内容は全く覚えていないので、数分後には眠ってしまったようです。

 

どんなにクタクタでも、前日寝不足でもなかなか眠れなかったのに、こんなに寝つきの良い夜は数年ぶりでした。

 

フローラルウォーターとは?

フローラルウォーターは、エッセンシャルオイルを水蒸気蒸留法で抽出する時に出る副産物なんですが、エッセンシャルオイルも少し含まれていますし、香りもします。

流れ出るフローラルウォーター

 

香りの強さや成分濃度はエッセンシャルオイルほどではないのですが、十分楽しめます。

 

ちなみに、この蒸留体験では、フローラルウォーターを一人2L持ち帰ることができます。

 

もちろん、私も持ち帰りましたよ😊

 

フローラルウォーターをリュクスで使ってみた

フローラルウォーターは揮発性が低いので、無水エタノールを混ぜてリュクスで噴霧してみました。

 

噴霧は確認できましたが、やはり香りが薄く部屋に香りを広げるのはさすがに無理・・・。

 

それに時間がたつとエタノールが揮発してしまい、リュクスでは噴霧されにくくなってしまったので、フローラルウォーターは直接使用するのがオススメです。

 

フローラルウォーターの使い方(一例)

  • スプレー容器にそのまま入れてルームスプレーに(枕、車内、トイレ、靴箱など。消臭、殺菌効果も期待できます)
  • 柔軟剤の代わりに(フローラルウォーター50ml+クエン酸小さじ1)
  • お風呂に入れる(200ml)

 

フローラルウォーターをお風呂に入れてみた

 まずは200mlを計量カップで測ったのですが、計量カップに注いだ直後からふわっと香りがしてきます。

 

実際にお風呂にお風呂に入れてみると、まあ当然のことながら香りは薄くなりますね。

※そもそも天然香料は化学香料と違い香りは長続きしません。

 

浸かっているうちに香りは分からなくなってしまいました。

 

だけど、シャンプーやトリートメントを洗い流す時に浴槽のお湯を使うと、爽やかな香りがふっとしてきました。
※香りの強いシャンプー・トリートメントでは芳樟の香りは分かりません。


芳樟の香りを入浴中にガッツリ楽しむことは出来ませんでしたが、当店が提携しているアロマセラピストによると、芳樟のフローラルウォーターには消臭や殺菌効果もあるようなので、リラックス以外の効果も期待できそうですね。

 

フローラルウォーターはどれぐらいもつ?

 蒸留直後の新鮮なフローラルウォーターは冷蔵庫にいれて半年は持つそうです。


ただし使用していて量が減ってきたら(空気が増えてきたら)雑菌繁殖の原因となるので、小さい容器に移し替えると良いそうです。
※副園長さん談

 

最近、注目され始めたばかりの芳樟

l-リナロールの多い精油は、ラベンダー精油、芳樟精油、ローズウッド精油があるそう。


だけどローズウッドは乱獲で激減、今はワシントン条約で取引は制限されていて、l-リナロールの多いローズウッドのエッセンシャルオイルは作られていません。


そこでl-リナロールの含油率の高い芳樟精油が注目され始めているというわけです。

 

蒸留体験のススメ

今回の香料園以外にも、国内には意外とたくさんの蒸留所があり、見学や蒸留体験も結構行われています。


蒸留したての香りを知れば、天然成分100%の香りがどんなものか、合成香料や品質不明のエッセンシャルオイル(として販売されているもの)との違いもきっと分かるようになります。


来月は高級精油ネロリの蒸留体験に行ってきます。


ネロリはミカンの花から採れる精油ですが、ミカンの花は1年間で2週間ほどしか咲きません。


さらに花から採れる精油も少ないはずなので、とっても希少です。


蒸留体験は、エッセンシャルオイルを作るのにいかに労力とコストがかかっているのかだけじゃなく、本物の天然成分100%の香りを知る素晴らしい機会です。


皆さんもぜひ一度体験してみてください🎵

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